No.1
鹿児島市
鶏肉の年間支出は3か年平均で23,534円。全国平均19,258円の約1.22倍です。
この記事の要点
- 1位は鹿児島市の23,534円で、前回の4位から上がりました。2位の福岡市とは62円差です。
- 1〜4位は鹿児島市・福岡市・熊本市・大分市と九州の4市が並びます。購入量(g)では熊本市が23,078gで1位です。
- 金額の52位は前橋市の14,437円です。購入量の最下位は水戸市の13,668gで、熊本市はその約1.69倍を買っています。
鹿児島市・福岡市・熊本市の3市は、鶏肉の年間支出が200円の幅に収まる接戦でした。この記事は総務省統計局の家計調査(二人以上の世帯)をもとに、生の鶏肉に使った1世帯当たりの金額を2023〜2025年の3か年平均で52市比べたものです。焼き鳥やから揚げの惣菜、外食の分は入りません。
上位10位を棒グラフで比べる
単位:円
鶏肉の年間支出 都市別ランキング 全52市
順位は支出金額で決めています。購入量(g)の順位は4列目の値から読み取れます。
| 順位 | 都市 | 年間支出(円) | 購入量(g) | 前回順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 鹿児島市 | 23,534 | 22,432 | 4位 |
| 2 | 福岡市 | 23,472 | 21,601 | 2位 |
| 3 | 熊本市 | 23,368 | 23,078 | 3位 |
| 4 | 大分市 | 23,037 | 22,879 | 1位 |
| 5 | 京都市 | 22,282 | 19,309 | 5位 |
| 6 | 岡山市 | 22,176 | 20,412 | 7位 |
| 7 | 大阪市 | 21,965 | 21,389 | 6位 |
| 8 | 山口市 | 21,577 | 19,955 | 15位 |
| 9 | 宮崎市 | 21,488 | 20,402 | 10位 |
| 10 | 北九州市 | 21,449 | 20,860 | 14位 |
| 11 | 松江市 | 21,415 | 21,856 | 13位 |
| 12 | 堺市 | 21,361 | 20,258 | 18位 |
| 13 | 神戸市 | 21,216 | 19,453 | 11位 |
| 14 | 広島市 | 20,898 | 20,075 | 16位 |
| 15 | 佐賀市 | 20,651 | 20,337 | 12位 |
| 16 | 大津市 | 20,624 | 19,442 | 8位 |
| 17 | 東京都区部 | 20,516 | 18,133 | 17位 |
| 18 | 奈良市 | 20,390 | 18,678 | 9位 |
| 19 | 長崎市 | 20,305 | 18,957 | 19位 |
| 20 | 徳島市 | 20,258 | 18,808 | 22位 |
| 21 | 高知市 | 20,023 | 17,727 | 32位 |
| 22 | 和歌山市 | 19,891 | 19,503 | 25位 |
| 23 | 横浜市 | 19,850 | 18,646 | 24位 |
| 24 | 鳥取市 | 19,827 | 18,688 | 20位 |
| 25 | 札幌市 | 19,818 | 20,725 | 30位 |
| 26 | 津市 | 19,578 | 18,656 | 28位 |
| 27 | 高松市 | 19,424 | 18,071 | 33位 |
| 28 | さいたま市 | 19,412 | 18,357 | 21位 |
| 29 | 千葉市 | 19,204 | 17,629 | 29位 |
| 30 | 名古屋市 | 19,193 | 18,315 | 23位 |
| 31 | 秋田市 | 18,991 | 18,479 | 36位 |
| 32 | 川崎市 | 18,815 | 17,059 | 26位 |
| 33 | 浜松市 | 18,744 | 17,821 | 27位 |
| 34 | 静岡市 | 18,286 | 17,595 | 35位 |
| 35 | 松山市 | 18,221 | 17,218 | 37位 |
| 36 | 相模原市 | 18,220 | 17,989 | 34位 |
| 37 | 金沢市 | 18,129 | 17,128 | 41位 |
| 38 | 岐阜市 | 17,969 | 18,896 | 31位 |
| 39 | 仙台市 | 17,888 | 17,574 | 38位 |
| 40 | 山形市 | 17,545 | 16,914 | 39位 |
| 41 | 宇都宮市 | 17,085 | 16,593 | 45位 |
| 42 | 福井市 | 17,016 | 15,491 | 42位 |
| 43 | 青森市 | 16,959 | 16,382 | 40位 |
| 44 | 甲府市 | 16,780 | 16,605 | 44位 |
| 45 | 新潟市 | 16,281 | 16,916 | 43位 |
| 46 | 富山市 | 16,219 | 16,057 | 47位 |
| 47 | 那覇市 | 16,155 | 16,559 | 48位 |
| 48 | 盛岡市 | 15,993 | 15,656 | 46位 |
| 49 | 福島市 | 15,269 | 14,044 | 50位 |
| 50 | 長野市 | 15,242 | 15,437 | 52位 |
| 51 | 水戸市 | 14,971 | 13,668 | 49位 |
| 52 | 前橋市 | 14,437 | 14,456 | 51位 |
1世帯当たりの年間支出金額と購入数量(二人以上の世帯)で、2023年・2024年・2025年の3か年平均です。家計調査の「鶏肉」は生鮮肉の品目で、惣菜のやきとり(調理食品)や外食は別に集計されます。前回順位は2022〜2024年平均の金額順位です。全国平均は19,258円・18,417g(前回18,321円・18,236g)。購入量の順位は金額の順位と一致しないため、本文で別に紹介します。
なぜ鹿児島市が鶏肉の購入額1位なのか
鹿児島市だけでなく、九州の市がそろって上位に入っています。
1〜4位を九州の4市が占める
1位鹿児島市、2位福岡市、3位熊本市、4位大分市です。前回も1〜4位はこの4市で、順番が入れ替わっただけでした。52市に入る九州の8市は、すべて全国平均の19,258円を上回ります。
出典:総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2023年〜2025年平均)」鹿児島県はブロイラー飼養羽数が全国1位
2026年2月1日時点で、鹿児島県は3,063.3万羽で1位、宮崎県は2,882.4万羽で2位です。全国は1億3,959.9万羽で、2県だけで約4割になります。上位10県には佐賀県・熊本県・長崎県も入ります。
出典:宮城県「全国と宮城県の畜産の位置(畜産統計 令和8年2月1日現在)」鶏刺し・鶏飯など鶏料理が多い
鹿児島県には鶏刺し、奄美の鶏飯、さつま汁など鶏を使う郷土料理があります。来客や祝いの席のために、家で鶏をしめることもありました。
出典:農林水産省「うちの郷土料理」鶏刺し(鹿児島県)統計局も福岡市・大分市の品目に鶏肉を挙げる
統計局は2023〜2025年平均の地域の特徴的な品目として、福岡市と大分市に鶏肉を挙げています。熊本市は馬肉などの「他の生鮮肉」です。
出典:総務省統計局「家計簿からみたファミリーライフ 第2章」産地の近さだけでは決まらない
飼養羽数2位の宮崎県でも、宮崎市の購入額は9位です。3位の岩手県の盛岡市は48位でした。家庭で生の鶏肉を買う量は、産地との距離だけでは説明できません。
出典:宮城県「全国と宮城県の畜産の位置(畜産統計 令和8年2月1日現在)」上位10位の顔ぶれ
上位10市のうち6市が九州です。各市の購入量と、2022〜2024年平均での順位も添えました。
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鹿児島市
前回4位から1位
鹿児島市の3か年平均は23,534円で、全国平均19,258円の約1.22倍です。前回の4位から1位に上がりました。
金額は前回より1,645円増え、伸び率7.5%は上位4市で最大でした。購入量は22,432gで3位です。
裏付け・背景
- 鹿児島県は、2023〜2025年平均で鹿児島市が全国1位になった品目として、揚げかまぼこ・さば・鶏肉・干ししいたけなどを紹介しています。出典:鹿児島県「鹿児島市の上位品目(家計調査 2023〜2025年平均)」(2026年2月17日更新)
- 前回(2022〜2024年平均)は21,889円で4位でした。出典:総務省統計局 同ランキング(2022年〜2024年平均)rank22-24.xlsx
福岡市
1位と62円差
福岡市の3か年平均は23,472円で、前回と同じ2位です。1位の鹿児島市との差は62円しかありません。
購入量は21,601gで5位です。100g当たりの支払額は約109円で、上位4市の中では最も高くなります。
裏付け・背景
- 福岡市は、政令市20市と東京都区部の21大都市の比較で、鶏肉の購入数量が熊本市に次ぐ2位(2022〜2024年平均、21,532g)と紹介しています。出典:福岡市「ふくおかデータウェブ」鶏肉の購入数量(21大都市比較)
- 博多の若鶏の水炊きは、博多祇園山笠の直会で必ず食べられるとされます。出典:農林水産省「うちの郷土料理」若鶏の水炊き(福岡県)
- 福岡の郷土料理のがめ煮は、正月や祭り、結婚式などの祝い事によく作られます。出典:農林水産省「うちの郷土料理」がめ煮(福岡県)
熊本市
購入量は52市で1位
熊本市の3か年平均は23,368円で、前回と同じ3位です。購入量は23,078gで、前回に続いて52市の1位でした。
100g当たりは約101円で、上位3市では最も安くなります。量の多さで金額を押し上げている形です。
裏付け・背景
- 家計調査の2019〜2021年平均でも、熊本市は鶏肉の購入数量が1位(23,818g)、支出金額が2位(21,081円)でした。出典:総務省統計局「家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2019年~2021年平均)」肉類
- 熊本市は肉類全体の支出も3位(113,324円)です。牛肉は16位、豚肉は26位でした。出典:総務省統計局 同ランキング 肉類(2023年〜2025年平均)rank03.xlsx
大分市
前回1位・購入量2位大分市の3か年平均は23,037円で、前回の1位から4位になりました。金額は447円増えましたが、伸び率2.0%は上位4市で最も小さい値です。
購入量は22,879gで、熊本市に次ぐ2位です。1位の鹿児島市とは497円の差でした。
裏付け・背景
- 農林水産省は、2019年の調査で大分市が1世帯当たりの鶏肉消費量で全国1位になったと紹介しています。とり天は昭和初期に別府市の「東洋軒」で生まれたとされます。出典:農林水産省「うちの郷土料理」とり天(大分県)
- 農林水産省は大分県を鶏肉をよく食べる土地として紹介し、から揚げ・とり天・がめ煮・鶏めしを挙げています。出典:農林水産省「うちの郷土料理」九州地方 大分県
京都市
九州以外で唯一の5位以内京都市の3か年平均は22,282円で、前回と同じ5位です。上位5市のうち、九州以外の市は京都市だけです。
購入量は19,309gで18位にとどまります。100g当たりは約115円で、52市で最も高い値です。
裏付け・背景
- 京都市は牛肉の支出でも52市の1位(36,081円)です。鶏肉では量より単価の高さで金額が大きくなっています。出典:総務省統計局作成 肉類ランキング表(2023〜2025年平均、福岡市掲載)
- 前回(2022〜2024年平均)は21,377円で5位、購入量は13位でした。出典:総務省統計局 同ランキング(2022年〜2024年平均)rank22-24.xlsx
岡山市
前回7位から6位岡山市の3か年平均は22,176円で、前回の7位から6位に上がりました。金額は1,448円増えています。購入量は20,412gで9位です。
裏付け・背景
- 前回(2022〜2024年平均)は20,728円で7位、購入量は19,874gで11位でした。出典:総務省統計局 同ランキング(2022年〜2024年平均)rank22-24.xlsx
大阪市
購入量は6位大阪市の3か年平均は21,965円で、前回の6位から7位です。購入量は21,389gで6位に入り、100g当たりは約103円でした。
裏付け・背景
- 前回(2022〜2024年平均)は21,154円で6位、購入量は5位でした。出典:総務省統計局 同ランキング(2022年〜2024年平均)rank22-24.xlsx
山口市
前回15位から8位山口市の3か年平均は21,577円で、前回の15位から8位に上がりました。金額は1,960円、率にして10.0%増え、上位10市で最も大きな伸びです。
購入量は19,955gで14位です。
裏付け・背景
- 前回(2022〜2024年平均)は19,617円で15位、購入量は18,813gで22位でした。出典:総務省統計局 同ランキング(2022年〜2024年平均)rank22-24.xlsx
宮崎市
ブロイラー2位の県宮崎市の3か年平均は21,488円で、前回の10位から9位です。購入量は20,402gで10位でした。
宮崎県は鶏の産地でチキン南蛮の発祥地ですが、家庭で買う生の鶏肉では9位です。外食や惣菜の鶏料理は、この数字に入りません。
裏付け・背景
- 宮崎県のブロイラー飼養羽数は2,882.4万羽で全国2位です(2026年2月1日時点)。出典:宮城県「全国と宮城県の畜産の位置(畜産統計 令和8年2月1日現在)」
- チキン南蛮は昭和30年代に延岡市の洋食店の賄いから生まれ、学校給食や家庭料理にも広がりました。出典:農林水産省「うちの郷土料理」チキン南蛮(宮崎県)
北九州市
前回14位から10位北九州市の3か年平均は21,449円で、前回の14位から10位に入りました。11位の松江市とは34円差です。
購入量は20,860gで7位です。前回の15位から8つ上がりました。
裏付け・背景
- 前回(2022〜2024年平均)は19,657円で14位でした。前回8位の大津市は16位、9位の奈良市は18位に下がっています。出典:総務省統計局 同ランキング(2022年〜2024年平均)rank22-24.xlsx
鶏肉の街の返礼品を見る・食べに行く
PR数字で深読み
52市の金額・購入量と前回の値を使い、編集部で割り算・引き算をしました。
約1.63倍
金額の1位と52位の差
鹿児島市23,534円÷前橋市14,437円=1.63倍です。全国平均19,258円と比べると、鹿児島市は約1.22倍になります。
約1.69倍
購入量の1位と52位の差
熊本市23,078g÷水戸市13,668g=1.69倍で、差は9,410gです。購入量の上位3市は熊本市・大分市・鹿児島市でした。
約63g
熊本市の1日あたりの量
年間23,078gを365日で割ると約63gです。全国平均は約50g、水戸市は約37gになります。
約115円
100g当たりの支払額が最も高い市
金額÷購入量で出すと、京都市が52市で最も高くなります。全国平均は約105円で、最も安いのは岐阜市の約95円です。
497円
1位と4位の差
鹿児島市23,534円−大分市23,037円です。上位4市は500円の幅に収まり、2位とは62円差でした。
+5.1%
全国平均の金額の伸び
前回の18,321円から19,258円へ937円増えました。購入量は18,236gから18,417gへ1.0%増にとどまり、100g当たりは約100円から約105円に上がっています。
計算には記事の表(総務省統計局 2023〜2025年平均)と前回の表(2022〜2024年平均)を使いました。金額が前回より増えたのは52市中49市で、減ったのは岐阜市・奈良市・前橋市です。購入量が増えたのは52市中27市でした。全国平均の生鮮肉の支出は81,245円で、鶏肉はその約24%にあたります(牛肉21,217円、豚肉34,262円)。
鶏肉の小ネタ
小ネタ
「中津からあげ」の中津市はランキングの外
「中津からあげ」は中津商工会議所の地域団体商標です。中津市も「からあげ専門店発祥の地」とされる宇佐市も、県庁所在市・政令市ではないため52市に入りません。
出典:特許庁 地域団体商標「中津からあげ」(第5817143号)小ネタ
チキン南蛮の延岡市には「南蛮の日」
発祥の延岡市では、2009年に市民有志の団体が結成され、7月8日を「南蛮の日」に定めています。延岡市も52市の対象外です。
出典:農林水産省「うちの郷土料理」チキン南蛮(宮崎県)小ネタ
博多水炊き用に育てられた「天草大王」
明治中期に作られた大型の鶏で、大型の雄は背丈90cm、体重6kgを超えたとされます。大正時代には博多水炊き用として出荷されましたが昭和に絶滅し、熊本県が1993年から復元のための交配を進めました。
出典:熊本県「天草大王」(2020年3月19日更新)小ネタ
鶏飯は役人をもてなす料理だった
奄美が薩摩藩の支配下にあった時代、本土から来る役人のために貴重な鶏を使ったのが始まりとされます。鶏ガラスープをかける食べ方は昭和に入ってからです。
出典:農林水産省「うちの郷土料理」鶏飯(鹿児島県)小ネタ
鶏肉が豚肉を抜いたのは2012年
1人当たりの消費量で長く1位だった豚肉を、平成24年(2012年)に鶏肉が抜きました。食肉全体では昭和35年の約3kgから平成28年の31.4kgへ、約10倍に増えています。
出典:農畜産業振興機構 消費者コーナー(2017年12月28日更新)小ネタ
輸入の鶏肉はブラジル産が7割
2024年の鶏肉輸入量は63.9万トンで、ブラジルが71%、タイが28%でした。輸入は国内消費量の3〜4割程度で推移しています。
出典:農林水産省 畜産局「畜産・酪農をめぐる情勢」(2025年12月)みんなの声
家庭で買う生の鶏肉の統計なので、口コミの評価点は載せていません。代わりに、鶏肉料理を食べる頻度を調べた企業の公開調査をまとめました。
調査の結果
から揚げを月1回以上食べる人は宮崎県が最多
ニチレイフーズの2026年調査(20〜79歳14,061人)では、宮崎県73.3%、鹿児島県72.0%、大分県71.0%の順でした。全体は64.9%です。
出典:@DIME「ニチレイフーズ 全国から揚げ調査2026」(2026年10月25日)調査の結果
から揚げは惣菜で買う人が多い
同じ調査で、1か月以内に食べたから揚げの入手先は惣菜41.0%、手作り33.5%、冷凍食品26.3%でした。惣菜や外食の分は家計調査の「鶏肉」に入りません。
出典:@DIME「ニチレイフーズ 全国から揚げ調査2026」(2026年10月25日)調査の結果
2020年調査でも大分県・宮崎県が上位
ニチレイフーズの2020年調査(14,056人)では、1か月に食べるから揚げの個数は大分県が56.5個で最多、喫食率は宮崎県の82.3%が最も高い結果でした。
出典:サライ.jp「ニチレイフーズ 全国から揚げ調査2020」(2020年10月15日)調査の結果
好きな部位はもも肉
2020年調査で好きな部位は、もも・むね・手羽先の順でした。もも好きの割合が最も高いのは鹿児島県です。
出典:サライ.jp「ニチレイフーズ 全国から揚げ調査2020」(2020年10月15日)企業が公開した調査の結果を編集部が読んで要約したものです。から揚げには惣菜・外食も含まれ、家計調査の「鶏肉」とは範囲が違います。順位の計算には使っていません。
家計調査の「鶏肉」に入るもの・入らないもの
家庭で料理するために買う生の鶏肉が対象で、調理済みの品は別の品目です。
- 二人以上の世帯のみ
- 1世帯当たり(1人当たりではない)
- 惣菜のやきとり・から揚げは対象外
- 外食も対象外
- 52市で比べる(県単位ではない)
収支項目分類では、鶏肉は牛肉・豚肉と並ぶ生鮮肉の品目です。惣菜のやきとりは調理食品、店で食べた分は外食に集計されるため、この表には入りません。
農林水産省の資料では、鶏肉の用途は家計消費が37%、加工・外食などが63%でした(2008年)。古い数字ですが、家計調査の鶏肉は国内で食べる鶏肉の一部だという点は押さえておく必要があります。
金額と購入量で順位が入れ替わる市
金額の順位と購入量の順位は一致しません。上位3市と、順位の差が大きい市を並べました。
岐阜市・札幌市・松江市は、金額のわりに量を多く買っています。岐阜市は100g当たり約95円で52市で最も安く、金額38位でも購入量は20位です。京都市・東京都区部・高知市は逆で、量は中位でも単価の高さで金額の順位が上がっています。
| 都市 | 金額順位 | 購入量順位 | 100g当たり(円) |
|---|---|---|---|
| 熊本市 | 3位 | 1位 | 約101 |
| 大分市 | 4位 | 2位 | 約101 |
| 鹿児島市 | 1位 | 3位 | 約105 |
| 岐阜市 | 38位 | 20位 | 約95 |
| 松江市 | 11位 | 4位 | 約98 |
| 札幌市 | 25位 | 8位 | 約96 |
| 京都市 | 5位 | 18位 | 約115 |
| 東京都区部 | 17位 | 29位 | 約113 |
| 高知市 | 21位 | 33位 | 約113 |
100g当たりの支払額=年間支出金額÷購入数量×100で、編集部が計算しました。値は2023〜2025年平均です。全国平均は約105円です。
下位の市は肉全体の購入が少ないのか
鶏肉の下位の市と上位の市について、ほかの肉の順位も並べました。
前橋市は肉類全体も52位(76,288円)で、水戸市も51位(79,115円)です。鶏肉だけが少ないわけではありません。福島市は鶏肉49位でも豚肉は6位(36,907円)で、豚肉に多く払っています。
鹿児島市は鶏肉1位でも肉類全体は22位(102,321円)です。鶏肉23,534円が牛肉22,364円を上回り、肉の中でも鶏に寄った買い方をしています。
| 都市 | 鶏肉 | 牛肉 | 豚肉 | 肉類全体 |
|---|---|---|---|---|
| 鹿児島市 | 1位 | 27位 | 28位 | 22位 |
| 熊本市 | 3位 | 16位 | 26位 | 3位 |
| 福島市 | 49位 | 49位 | 6位 | 47位 |
| 水戸市 | 51位 | 46位 | 46位 | 51位 |
| 前橋市 | 52位 | 50位 | 49位 | 52位 |
いずれも支出金額の順位で、2023〜2025年平均です(総務省統計局 rank03.xlsx)。
よくある質問
鶏肉にいちばんお金を使う街はどこ?
統計局の2023〜2025年平均では鹿児島市で、1世帯当たり年間23,534円です。2位は福岡市の23,472円、3位は熊本市の23,368円でした。
鶏肉を買う量(g)の日本一は?
購入数量では熊本市が23,078gで52市の1位です。2位は大分市、3位は鹿児島市でした。最も少ないのは水戸市の13,668gです。
焼き鳥やから揚げの惣菜、外食は入っている?
入りません。家計調査の「鶏肉」は生鮮肉の品目です。惣菜のやきとりは調理食品、店で食べた分は外食として別に集計されます。
都道府県別のランキングと言える?
厳密には言えません。52市は県庁所在市と政令市5市で、たとえば鹿児島市の値は鹿児島県全体の値とは別です。鶏料理で知られる中津市・宇佐市(大分県)や延岡市(宮崎県)も52市の外で、順位に出てきません。
鶏肉の生産量が日本一の県は?
ブロイラーの飼養羽数では鹿児島県が1位で、3,063.3万羽です(2026年2月1日時点)。2位は宮崎県の2,882.4万羽、3位は岩手県の2,469.8万羽でした。
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データの出典
- 総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2023年〜2025年平均)」
- 総務省統計局 同ランキング(2022年〜2024年平均)rank22-24.xlsx
- 総務省統計局 同ランキング 肉類(2023年〜2025年平均)rank03.xlsx
- 総務省統計局作成 肉類ランキング表(2023〜2025年平均、福岡市掲載)
- 総務省統計局「家計簿からみたファミリーライフ 第2章」
- 総務省統計局「家計調査 家計収支編 収支項目分類一覧」
- 宮城県「全国と宮城県の畜産の位置(畜産統計 令和8年2月1日現在)」
- 農畜産業振興機構「畜産の情報」2026年10月号
- 鹿児島県「鹿児島市の上位品目(家計調査 2023〜2025年平均)」(2026年2月17日更新)
- 福岡市「ふくおかデータウェブ」鶏肉の購入数量(21大都市比較)
- 熊本県「熊本の統計情報」2022年4月21日号
- 熊本県「天草大王」(2020年3月19日更新)
- 農林水産省「うちの郷土料理」鶏刺し(鹿児島県)
- 農林水産省「うちの郷土料理」鶏飯(鹿児島県)
- 農林水産省「うちの郷土料理」若鶏の水炊き(福岡県)
- 農林水産省「うちの郷土料理」がめ煮(福岡県)
- 農林水産省「うちの郷土料理」九州地方 大分県
- 農林水産省「うちの郷土料理」とり天(大分県)
- 農林水産省「うちの郷土料理」チキン南蛮(宮崎県)
- 農畜産業振興機構 消費者コーナー(2017年12月28日更新)
- 農林水産省 畜産局「畜産・酪農をめぐる情勢」(2025年12月)
- 農林水産省「資料2 鶏肉需給等関係資料」
- 特許庁 地域団体商標「中津からあげ」(第5817143号)
- @DIME「ニチレイフーズ 全国から揚げ調査2026」(2026年10月25日)
- サライ.jp「ニチレイフーズ 全国から揚げ調査2020」(2020年10月15日)
最終更新:2026年10月31日




