No.1
ヤマダホールディングス
連結売上高は1兆6,918億円(前期比+3.9%)で、2位ビックカメラを約6,500億円上回ります。
この記事の要点
- 1位ヤマダホールディングスの連結売上高は1兆6,918億円です。家電のデンキセグメントだけでも1兆3,211億円あります。
- ビックカメラは2026年8月期の連結売上高が1兆411億円となり、同社として初めて1兆円を超えました。
- 伸び率はノジマの+15.2%が6社で最も高くなっています。ただし同社の最大の事業は携帯キャリアショップの運営です。
家電量販店の上場6社を、最新の通期決算短信に載る連結売上高の大きい順に並べました。3月決算の5社は2026年3月期、8月決算のビックカメラは2026年8月期の数字です。連結には住宅や携帯ショップなど家電以外の事業も入るため、家電寄りの数字で並べ直した参考表を後半に載せています。
上位10位を棒グラフで比べる
単位:億円
家電量販店 売上高ランキング 上場6社
連結売上高の大きい順です。前期比は決算短信の表記どおりです。
| 順位 | 会社 | 連結売上高(億円) | 前期比 | 決算期 | 前期順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ヤマダホールディングス | 16,918 | +3.9% | 2026年3月期 | 1位 |
| 2 | ビックカメラ | 10,411 | +6.8% | 2026年8月期 | 2位 |
| 3 | ノジマ | 9,828 | +15.2% | 2026年3月期 | 3位 |
| 4 | エディオン | 7,937 | +3.3% | 2026年3月期 | 4位 |
| 5 | ケーズホールディングス | 7,597 | +2.9% | 2026年3月期 | 5位 |
| 6 | Joshin | 4,366 | +8.3% | 2026年3月期 | 6位 |
連結売上高は決算短信の百万円の値を1億円未満切り捨てで億円にしています。ビックカメラだけ8月決算(2025年9月〜2026年8月)で、他の5社は3月決算(2025年4月〜2026年3月)です。期のずれは最大5か月あります。前期順位は同じ6社の中での順位です。Joshinは2026年4月1日に上新電機から社名を変えました。ヨドバシカメラは非上場で決算短信を出していないため、比較の対象外としました。コジマとソフマップはビックカメラの、ベスト電器はヤマダの数字に含まれます。
なぜヤマダホールディングスが売上高1位なのか
上位の会社はM&Aで規模を広げ、連結の数字には家電以外の事業も入っています。
ヤマダはM&Aで家電の外へ広がった
ヤマダは2012年12月にベスト電器の株式を取得し、2021年7月にヤマダデンキへ吸収合併しました。2019年12月に大塚家具、2020年10月にヒノキヤグループの株式も取得しています。
出典:ヤマダホールディングス 有価証券報告書(2026年3月期)連結売上には家電以外も入る
ヤマダの連結売上高1兆6,918億円のうち、家電のデンキセグメントの外部売上は1兆3,211億円です。残りは住建・金融・環境などの事業の売上です。
出典:ヤマダホールディングス 2026年3月期 決算短信家電大型専門店の市場は約4.9兆円
経済産業省の商業動態統計では、家電大型専門店の販売額は2025年に4兆9,213億6,300万円(前年比+4.1%)、店舗数は2,657店でした。上場6社の連結合計はこれを上回ります。連結には店頭販売以外の事業も入り、集計の期間も違うためです。
出典:九州経済産業局「専門量販店販売動向【2025年分速報】」(経済産業省 商業動態統計の全国値)統計の対象は大手チェーンだけ
商業動態統計の家電大型専門店は、売場面積500平方メートル以上の店を10店舗以上持つ企業のうち、経済産業大臣が指定した企業が対象です。町の電器店やネット専業の会社は入りません。
出典:和歌山県 商業動態統計調査の説明ビックカメラだけ8月決算
ビックカメラの数字は2025年9月〜2026年8月、他の5社は2025年4月〜2026年3月の期間です。ビックカメラは最大5か月新しい期間を含みます。
出典:ビックカメラ 2026年8月期 決算短信(2026年10月9日)非上場のヨドバシは1店あたりが大きい
ヨドバシカメラがマイナビに載せている会社データでは、全国25店舗で売上高8,653億円(2026年4月実績)です。単純に割ると1店あたり約346億円です。通販の売上も分けずに割った数字です。
出典:マイナビ2028「株式会社ヨドバシカメラ 会社概要」(会社が掲載した会社データ)6社の顔ぶれ
連結売上高の順に、事業の中身と店舗数を並べました。
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ヤマダホールディングス
住宅も持つ最大手2026年3月期の連結売上高は1兆6,918億円で、前期の1兆6,290億円から3.9%増えました。連結には住建(ヒノキヤ・ヤマダホームズ・ハウステック)、金融、環境の事業が入ります。
家電のデンキセグメントだけを取り出すと外部売上は1兆3,211億円で、2位ビックカメラの連結より大きい数字です。営業利益は約240億円の在庫処分が響き、161億円(-62.2%)に下がりました。
裏付け・背景
- 1973年4月に山田昇氏が群馬県前橋市で個人創業しました。1983年9月に株式会社ヤマダ電機を設立し、2020年10月の持株会社化でヤマダホールディングスに商号を変えています。出典:ヤマダホールディングス 有価証券報告書(2026年3月期)
- 連結従業員数は26,747名です。有価証券報告書では、ネットとテレビショッピングのEC売上が前期比113.1%と書かれています。出典:ヤマダホールディングス 有価証券報告書(2026年3月期)
ビックカメラ
初の1兆円超え2026年8月期の連結売上高は1兆411億円(+6.8%)で、同社として初めて1兆円を超えました。コジマ、ソフマップ、じゃんぱらなどを含む連結の数字です。
単体ではビックカメラが5,089億円(+7.7%)、コジマが2,976億円(+5.2%)でした。営業利益は376億円で24.4%伸びています。BS11のBSデジタル放送事業110億円も連結に入ります。
裏付け・背景
- 1978年5月に創業し、1980年11月に株式会社ビックカメラを設立しました。1992年9月に池袋本店を開き、2006年2月にソフマップ、2012年6月にコジマを子会社化しています。出典:ビックカメラ 会社沿革
- 期末の店舗はビックカメラ46、コジマ138、ソフマップ21、じゃんぱら63です。2027年8月期はじゃんぱらを73店に増やす計画です。出典:ビックカメラ 2026年8月期 決算補足説明資料(2026年10月9日)
ノジマ
伸び率+15.2%2026年3月期の連結売上高は9,828億円で、伸び率+15.2%は6社で最も高い数字です。最大の事業は携帯キャリアショップの運営で3,970億円、デジタル家電専門店運営事業は3,398億円でした(どちらもセグメント間売上を含みます)。
VAIO(プロダクト事業669億円)、ニフティ、海外のCourts(866億円)も連結に入ります。営業利益は580億円(+20.1%)です。
裏付け・背景
- 前期の8,534億円から1,293億7,700万円増え、増収額は6社で最も大きくなりました。2位ビックカメラとの差は約584億円です。出典:ノジマ 2026年3月期 決算短信(2026年5月7日)
エディオン
家電の単一セグメント2026年3月期の連結売上高は7,937億円(+3.3%)です。事業は家電の1セグメントだけで、リフォームなども家電事業に含めて開示しています。
営業利益は257億円(+10.2%)でした。電波新聞の報道によると、中期計画で2030年度に売上高9,200億円を目指しています。
裏付け・背景
- 広島の新サッカースタジアムの命名権を持ち、名称は「エディオンピースウイング広島」です。期間は2024年2月1日から2034年1月31日までの10年間で、1年あたり1億円(税込)です。出典:広島県 サッカースタジアム命名権の報告資料(2023年6月22日)
ケーズホールディングス
営業利益+23.0%2026年3月期の連結売上高は7,597億円(+2.9%)です。品目別ではエアコンが1,017億円(+8.7%)、携帯電話が1,032億円(+18.3%)でした。
パソコン・情報機器は553億円で30.1%伸びています。営業利益は267億円(+23.0%)で、売上が上のエディオンの257億円を上回ります。
Joshin
上新電機から社名変更2026年4月1日に上新電機から「株式会社Joshin」へ社名を変えました。2026年3月期の連結売上高は4,366億円(+8.3%)です。
品目別では家電が1,984億円(+2.9%)、情報通信が1,201億円(+13.2%)でした。ゲーム・模型・玩具・楽器は690億円で、22.5%と大きく伸びています。
裏付け・背景
- 1948年5月に大阪市浪速区で上新電気商会として創立し、1954年12月に家電量販業へ転換しました。出典:Joshin 有価証券報告書(第78期、2026年6月23日提出)
- 2026年2月に、リフォーム会社の株式会社DOのリフォームを全株式取得で子会社化しました。連結従業員は4,362名です。出典:Joshin 有価証券報告書(第78期、2026年6月23日提出)
数字で深読み
各社の決算短信の百万円値から計算した数字です。
約3.9倍
1位ヤマダと6位Joshinの差
ヤマダの1,691,808百万円を、Joshinの436,650百万円で割った値です。
約29.7%
上場6社の合計に占めるヤマダ
6社の連結売上高を合わせると5兆7,058億円です。ヤマダ1社でその約3割を占めます。
約115.9%
6社の連結合計と家電大型専門店の販売額の比
6社の連結合計を、商業動態統計の2025年販売額4兆9,213億円で割りました。連結に店頭販売以外の事業が入り、期間もずれるため100%を超えます。規模感の目安として見てください。
1,293億円
増収額が最も大きいノジマ
ノジマは前期から1,293億円増えました。ビックカメラは666億円、ヤマダは627億円の増収です。
約584億円
2位ビックカメラと3位ノジマの差
ビックカメラ1兆411億円とノジマ9,828億円の差です。ノジマの2026年3月期の増収額1,293億円より小さい差です。
約20.1億円
Joshinの1店あたり売上
連結売上を期末店舗数で割った単純平均です。Joshinは217店で約20.1億円、ケーズHDは556店で約13.7億円でした。
売上高は各社決算短信の連結売上高(百万円)、市場規模は経済産業省「商業動態統計」の家電大型専門店販売額(2025年1〜12月、九州経済産業局の速報資料に掲載の全国値)です。ヤマダ・エディオン・ノジマはFC店やキャリアショップを含むため、1店あたりの計算から外しました。Joshinの店舗数は有価証券報告書の沿革欄の217店を使いました(同じ報告書の事業の内容欄は215店で、こちらで割ると約20.3億円です)。
家電量販店の小ネタ
小ネタ
1位と2位はどちらも群馬にルーツがある
ビックカメラの沿革には、1980年11月の会社設立時に「(株)ビックカメラ(高崎)」の東京支店を引き継ぎ、旧池袋北口店にしたとあります。1位のヤマダも、群馬県前橋市で創業した会社です。
出典:ビックカメラ 会社沿革小ネタ
大塚家具はヤマダデンキの一部になった
大塚家具は2019年12月にヤマダが株式を取得し、2021年9月に完全子会社になりました。2022年5月にヤマダデンキへ吸収合併されています。
出典:ヤマダホールディングス 有価証券報告書(2026年3月期)小ネタ
ヨドバシ梅田は1店で年商1,000億円超
ヨドバシカメラは、マルチメディア梅田を年商1,000億円を超える店舗と紹介しています。Joshinの1店あたり平均(約20.1億円)の50倍ほどです。
出典:ヨドバシカメラ 公式サイト「about」小ネタ
ビックカメラは携帯電話の売上が家電に迫る
2026年8月期の携帯電話の売上は2,571億8,700万円で、前期から約407億円増えました。家庭電化商品の2,723億6,000万円との差は約152億円です。
出典:ビックカメラ 2026年8月期 決算補足説明資料(2026年10月9日)小ネタ
上新電機は社名もJoshinに
2026年4月に、商号を「株式会社Joshin」に変えました。1958年4月から上新電機株式会社の名前でした。
出典:Joshin 有価証券報告書(第78期、2026年6月23日提出)みんなの声
売上高とは別に、利用者の満足度はどうか。サービス産業生産性協議会のJCSI(日本版顧客満足度指数)2025年度調査で、家電量販店6社を比べた結果をまとめました。
調査の結果
ヨドバシカメラが16年連続で顧客満足1位
ヨドバシカメラは顧客満足・推奨意向・感動指標の3つで1位で、顧客満足は16年連続の1位です。非上場のため、この記事の売上高ランキングには入っていません。
出典:サービス産業生産性協議会 2025年度JCSI第5回調査 発表資料(PDF)調査の結果
調査対象の上場5社ではケーズデンキが最高
売上高5位のケーズデンキが顧客満足75.7点で2位、売上高2位のビックカメラが75.1点で3位でした。売上高の順位と満足度の順位は一致していません。
出典:サービス産業生産性協議会 2025年度JCSI第5回調査 発表資料(PDF)調査の結果
人に勧めたい度合いも同じ顔ぶれ
推奨意向はヨドバシカメラ73.1点、ケーズデンキ70.8点、ビックカメラ69.2点の順です。感動指標ではビックカメラ50.8点がケーズデンキ50.4点を上回り2位でした。
出典:サービス産業生産性協議会 2025年度JCSI第5回調査 発表資料(PDF)調査の結果
ヤマダ・エディオン・ジョーシンは上位3社に入らず
調査対象はエディオン、ケーズデンキ、ジョーシン、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラの6社で、売上高3位のノジマは対象に入っていません。1年以内に2回以上買い物をした人が回答しています。上位3社以外のスコアは発表資料に載っていません。
出典:サービス産業生産性協議会「2025年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第5回調査結果発表」(2025年12月16日)公開されている口コミ・レビュー・調査を編集部が読んで要約したもので、感じ方には個人差があります。順位の計算には使っていません。
家電寄りの売上で並べ直すと
住宅や携帯ショップを外し、家電の店舗事業に近い数字で比べると、ノジマは3位から6位に下がります。
ヤマダは住建3,308億円、環境257億円、金融39億円などを除いても1位のままです。ノジマは連結では3位ですが、家電専門店の事業に絞るとJoshinを下回ります。
| 参考順位 | 会社 | 比べた数字 | 売上(億円) |
|---|---|---|---|
| 1 | ヤマダHD | デンキ(外部売上) | 13,211 |
| 2 | ビックカメラ | 物品販売事業 | 10,286 |
| 3 | エディオン | 連結(家電のみ) | 7,937 |
| 4 | ケーズHD | 連結 | 7,597 |
| 5 | Joshin | 連結(単一セグメント) | 4,366 |
| 6 | ノジマ | デジタル家電専門店 | 3,398 |
比べる数字が会社ごとに違うため、順位は上の連結売上高の表を基準にしています。ビックカメラの物品販売には携帯電話(2,571億円)、酒類、中古PCも入ります。ノジマの値はセグメント間売上を含みます。ケーズHDの連結には修理・工事などの「その他」503億円も入っています。
コジマ・ソフマップ・ベスト電器はどこの数字か
独立した順位に入れていない店は、親会社の連結に含まれています。
- コジマ=ビックカメラの子会社
- ソフマップ=ビックカメラの子会社
- ベスト電器=ヤマダデンキのブランド
- Joshin=旧・上新電機
コジマはビックカメラの連結子会社で、2026年8月期の単体売上は2,976億円、店舗は138店です。ソフマップもビックカメラの連結に入ります。
ベスト電器は2021年7月にヤマダデンキへ吸収合併され、ヤマダデンキのストアブランドになりました。売上は1位ヤマダHDのデンキセグメントに含まれます。
決算データの読み方
6社の数字を比べるときに気をつける点は4つあります。
- 決算期:ビックカメラは8月決算で、3月決算の5社とは最大5か月ずれます。
- 連結の範囲:ヤマダは住建、ノジマは携帯ショップやVAIO、ビックカメラはBS11の放送事業を含みます。
- 二重計上:コジマ・ソフマップはビックカメラ、ベスト電器はヤマダの数字に入っているので、別には数えません。
- 端数:百万円の値を1億円未満切り捨てで億円にしています。報道では「1兆6918億800万円」のように端数まで書くことがあります。
よくある質問
家電量販店で売上高が一番大きいのはどこ?
ヤマダホールディングスです。2026年3月期の連結売上高は1兆6,918億円(前期比+3.9%)でした。住宅などの事業を含み、家電のデンキセグメントだけだと1兆3,211億円になります。
ビックカメラの売上は1兆円を超えた?
超えました。2026年8月期の連結売上高は1兆411億円(+6.8%)で、同社として初めて1兆円を上回っています。コジマ・ソフマップなどの子会社を含む連結の数字です。
ヨドバシカメラが入っていないのはなぜ?
非上場で決算短信を出していないため、比較の対象外にしました。
上新電機の社名が変わった?
2026年4月1日付で「株式会社Joshin」に商号を変更しました。2026年3月期の連結売上高は4,366億円(+8.3%)です。
コジマやベスト電器はどこのグループ?
コジマはビックカメラの連結子会社で、2026年8月期の単体売上は2,976億円、店舗は138店です。ベスト電器は2021年7月にヤマダデンキへ吸収合併され、ヤマダデンキのストアブランドになっています。
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- ヤマダホールディングス 2026年3月期 決算短信(2026年5月8日)
- ビックカメラ 2026年8月期 決算短信(2026年10月9日)
- ビックカメラ 2026年8月期 決算補足説明資料(2026年10月9日)
- ノジマ 2026年3月期 決算短信(2026年5月7日)
- エディオン 2026年3月期 決算短信(2026年5月11日)
- ケーズホールディングス 2026年3月期 決算短信(2026年5月8日)
- Joshin 2026年3月期 決算短信(2026年5月8日)
- ヤマダホールディングス 有価証券報告書(2026年6月25日)
- BCN+R Joshinへの商号変更の記事(2026年4月1日)
- 流通ニュース ヤマダHD 2026年3月期決算
- 電波新聞デジタル エディオン中期経営計画
最終更新:2026年10月25日



