No.1
大分県
源泉総数は5,094で、全国27,899源泉の18.3%を占めます。2位鹿児島県(2,735)の約1.9倍です。
この記事の要点
- 源泉総数の1位は大分県で5,094です。全国の18.3%にあたります。
- 湧出量も大分県が1位で毎分293,610Lです。2位北海道の約1.5倍です。
- 温泉を使う宿泊施設は静岡県が2,397軒で1位です。2位長野県(998軒)の2倍を超えます。
環境省が都道府県の報告をまとめた「令和6年度温泉利用状況」から、源泉総数の多い順に47都道府県を並べました。全国の源泉総数は27,899で、前年度の27,920から21減っています。前年順位は令和5年度の同じ統計で付けました。
上位10位を棒グラフで比べる
単位:源泉
温泉の源泉数 都道府県ランキング TOP20
上位20位の順位は前年度とほぼ同じです。前年順位から動いたのは和歌山県(15位→同率14位)だけでした。
| 順位 | 都道府県 | 源泉数 | 前年順位 |
|---|---|---|---|
| 1 | 大分県 | 5,094 | 1位 |
| 2 | 鹿児島県 | 2,735 | 2位 |
| 3 | 北海道 | 2,249 | 3位 |
| 4 | 静岡県 | 2,185 | 4位 |
| 5 | 熊本県 | 1,339 | 5位 |
| 6 | 青森県 | 1,089 | 6位 |
| 7 | 長野県 | 955 | 7位 |
| 8 | 福島県 | 799 | 8位 |
| 9 | 宮城県 | 740 | 9位 |
| 10 | 栃木県 | 633 | 10位 |
| 11 | 秋田県 | 616 | 11位 |
| 12 | 神奈川県 | 602 | 12位 |
| 13 | 新潟県 | 536 | 13位 |
| 14 | 岐阜県 | 506 | 14位 |
| 14 | 和歌山県 | 506 | 15位 |
| 16 | 群馬県 | 459 | 16位 |
| 17 | 兵庫県 | 443 | 17位 |
| 18 | 福岡県 | 422 | 18位 |
| 19 | 山形県 | 412 | 19位 |
| 20 | 山口県 | 404 | 20位 |
源泉数は「利用源泉+未利用源泉」の合計で、使われていない源泉も入ります。岐阜県と和歌山県は506で同率14位です。和歌山県は前年度504で15位でした。最も少ないのは沖縄県の22源泉です。
なぜ大分県が源泉数1位なのか
環境省の同じ表にある温度別、自噴と動力の列を読むと、順位の中身が見えます。
42度以上の熱い源泉が3,878
大分県の42度以上の源泉は3,878で、全国12,695の30.5%を1県で占めます。源泉総数に対する割合は76.1%で、全国の45.5%を大きく上回ります。2位の鹿児島県は1,695です。
出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」別府市の源泉数と湧出量は日本一
別府市の源泉数は2,847、湧出量は毎分102,671Lで、ともに日本一です(令和4年3月末現在)。温泉の泉質10種類のうち、7種類が別府市で確認されています。
出典:外務省 グローカル外交ネット「温泉がつなぐ別府市とフランス・ヴィシー市の交流」(別府市 発信)静岡県は9割以上を動力でくみ上げる
静岡県の源泉2,185のうち、自噴は149で6.8%です。全国の自噴率28.0%を大きく下回り、9割以上の源泉は動力でくみ上げています。
出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」火山がなくても深く掘れば温泉が出る
産総研の解説では、火山性温泉の熱源は火山の地下にあるマグマ溜りです。一方で「ふるさと創生事業」のころから、1,000mを超える深い温泉の掘削が広がりました。その代表が東京都心の温泉です。
出典:産業技術総合研究所 玉生志郎「非火山性の温泉」(地質ニュース634号、2007年6月)源泉数には使っていない源泉も入る
源泉総数は利用源泉と未利用源泉の合計です。大分県は未利用が1,319あり、5位熊本県の源泉総数1,339に近い数です。静岡県は源泉の46.8%が未利用です。
出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」源泉数 上位10位の顔ぶれ
上位10県の源泉を合わせると17,818で、全国の約64%(63.9%)になります。
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大分県
源泉数・湧出量とも1位
大分県の源泉は5,094で、全国の18.3%です。前年度の5,086から8増えました。
湧出量も毎分293,610Lで1位です。利用されている源泉は3,775で、利用率は約74%(74.1%)と上位10県で最も高くなっています。
裏付け・背景
- 42度以上の源泉3,878、水蒸気・ガスの源泉459は、どちらも全国1位です。自噴の湧出量は毎分136,409Lで、全国の自噴湧出量の20.6%です。出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」
- 平成27年の県資料では、県内で97種類の泉質名が確認され、別府市には43種類がありました。出典:大分県「大分県温泉資源の現状」(平成26年度温泉利用状況に基づく)
鹿児島県
前年度から増減なし
鹿児島県は2,735源泉で全国の9.8%です。前年度と同じ数でした。
利用源泉は1,202で、利用率は約44%(43.9%)です。湧出量は毎分167,150Lで3位に入ります。
裏付け・背景
- 42度以上の源泉1,695、水蒸気・ガスの源泉284は、どちらも大分県に次ぐ全国2位です。温泉を使う宿泊施設は311軒で、1軒あたり8.79源泉は上位10県で最も多い数です。出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」
北海道
温泉地数は全国最多
北海道は2,249源泉で全国の8.1%です。前年度の2,239から10増え、上位10位で増加幅が最も大きくなりました。
温泉地数は226で、47都道府県の中で最も多い数です。湧出量は毎分189,888Lで2位です。
裏付け・背景
- 温泉地数226と年度延宿泊利用人員13,579,988人(参考数値)は、どちらも全国1位です。自噴の源泉887は大分県に次ぐ全国2位です。出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」
静岡県
宿泊施設数は1位静岡県は2,185源泉で全国の7.8%です。前年度の2,192から7減りました。
源泉数は4位でも、温泉を使う宿泊施設は2,397軒で全国1位です。3位北海道との源泉数の差は64しかありません。
裏付け・背景
- 自噴率6.8%は上位10県で最も低い数字です。温泉を使う宿泊施設2,397軒は全国の17.9%にあたります。出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」
- 静岡県の資料では、9割以上の源泉が伊豆地域にあります(令和2年度温泉利用状況による)。出典:静岡県「静岡県の取組について」(資料1)
熊本県
源泉数・湧出量とも5位青森県
湧出量は4位青森県は1,089源泉で全国の3.9%です。前年度の1,093から4減りました。
湧出量は毎分139,808Lで4位と、源泉数の順位より2つ上です。温泉地数は120です。
裏付け・背景
- 湧出量は毎分139,808Lで全国4位ですが、91.6%を動力でくみ上げています。42度以上の源泉670は全国6位です。出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」
長野県
温泉地数は2位福島県
温泉地数は4位福島県は799源泉で全国の2.9%です。前年度の803から4減り、800を割りました。
温泉地数は122で4位です。湧出量は毎分76,291Lで10位に入ります。
裏付け・背景
- 温泉地数122は全国4位です。42度以上の源泉の割合は29.4%で、上位10県で最も低い数字です。出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」
宮城県
前年度から増減なし宮城県は740源泉で全国の2.7%です。前年度と同じ数でした。
温泉地数は39で、上位10県の中では最も少ない数です。
裏付け・背景
- 自噴率53.8%は47都道府県で最も高い数字です。源泉1つあたりの湧出量は毎分38.1Lで、全国平均の88.8Lを下回ります。出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」
栃木県
利用率は約70%栃木県は633源泉で全国の2.3%です。前年度の632から1増えました。
利用源泉は445で、利用率は約70%(70.3%)です。上位10県では大分県に次ぐ2番目の高さです。
裏付け・背景
- 自噴率42.2%は新潟県と並ぶ全国5位です。出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」
源泉の多い県の温泉に泊まる
PR数字で深読み
環境省の表の数字から編集部が計算しました。
約231倍
1位大分県と47位沖縄県の差
源泉数5,094÷22で約231.5倍です。湧出量でも、大分県は47位高知県(毎分2,595L)の約113倍です。
32.9%
九州3県の源泉シェア
大分・鹿児島・熊本の3県で9,168源泉、全国27,899の32.9%です。湧出量は毎分590,358Lで、全国の23.8%です。
76.1%
大分県の源泉のうち42度以上
42度以上の源泉3,878÷源泉総数5,094です。全国は12,695÷27,899で45.5%です。
20.3軒
静岡県の温泉地1か所あたりの宿
宿泊施設2,397軒÷温泉地118か所です。全国は13,425軒÷2,839か所で4.7軒、北海道は3.3軒です。
毎分88.8L
源泉1つあたりの湧出量(全国)
湧出量2,477,713L÷源泉27,899です。大分県は57.6L、静岡県は50.3L、岩手県は284.8Lでした。
温度別の源泉数は、環境省の表の温度区分(25度未満・25度以上42度未満・42度以上・水蒸気ガス)を使いました。温度区分のない源泉があるため、42度以上の割合は温度不明分を含む源泉総数で割っています。温泉地数・宿泊施設数・湧出量も同じ表(令和7年3月末現在)の値です。
温泉の小ネタ
小ネタ
別府市1市で鹿児島県全体を上回る
別府市が2023年11月に紹介した源泉数は2,847です(湧出量は令和4年3月末現在の値)。鹿児島県全体の2,735(令和7年3月末現在)より多い数字ですが、時点はそろっていません。
出典:外務省 グローカル外交ネット「温泉がつなぐ別府市とフランス・ヴィシー市の交流」(別府市 発信)小ネタ
大分県の湯は1日でプール約169杯分
毎分293,610Lを1日分にすると422,798,400Lです。50m×25m×深さ2mのプール(2,500m³)で約169杯になります(編集部計算)。
出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」小ネタ
1源泉あたりの湯量は岩手県が1位
湧出量を源泉数で割ると、岩手県は毎分284.8Lで全国1位です。源泉数ではTOP20に入らない岩手県が、湧出量では6位に入ります。
出典:環境省「令和6年度温泉利用状況」小ネタ
温泉井戸の寿命は20〜30年
大分県の資料では、温泉井戸の寿命は一般に20〜30年程度とされています。代わりの井戸を掘るまでの平均期間は32.8年でした。
出典:大分県「大分県温泉資源の現状」(平成26年度温泉利用状況に基づく)みんなの声
源泉の数が多い県の温泉地は、旅行者の人気投票や口コミでも名前がよく挙がります。
調査の結果
別府は泉質と種類の多さが評価
じゃらんの調査で別府温泉郷によく添えられた言葉は「泉質」「種類」「豊富」「地獄」でした。温泉の種類の多さが評価されています。
出典:じゃらんリサーチセンター「じゃらん人気温泉地ランキング2026」(2025年12月10日)調査の結果
由布院はあこがれの温泉地1位
同じ調査のあこがれの温泉地で、由布院は前年6位から1位に上がりました。「雰囲気」「街並み」が評価の言葉として目立ちます。
出典:じゃらんリサーチセンター「じゃらん人気温泉地ランキング2026」(2025年12月10日)調査の結果
満足度は登別・黒川・別府が上位
満足度の順位は登別4位(95.0%)、黒川6位(94.6%)、別府12位(94.0%)でした。鹿児島の霧島は14位、指宿は19位です。
出典:じゃらんリサーチセンター「じゃらん人気温泉地ランキング2026」(2025年12月10日)公開されている口コミ・レビュー・調査を編集部が読んで要約したもので、感じ方には個人差があります。順位の計算には使っていません。
温泉の湧出量 都道府県ランキング TOP10
1分間に湧き出る量(自噴と動力くみ上げの合計)で並べました。上位10位は前年度と同じ顔ぶれ、同じ順番です。
| 順位 | 都道府県 | 湧出量(L/分) | 前年順位 |
|---|---|---|---|
| 1 | 大分県 | 293,610 | 1位 |
| 2 | 北海道 | 189,888 | 2位 |
| 3 | 鹿児島県 | 167,150 | 3位 |
| 4 | 青森県 | 139,808 | 4位 |
| 5 | 熊本県 | 129,598 | 5位 |
| 6 | 岩手県 | 111,915 | 6位 |
| 7 | 静岡県 | 109,955 | 7位 |
| 8 | 長野県 | 106,110 | 8位 |
| 9 | 秋田県 | 79,766 | 9位 |
| 10 | 福島県 | 76,291 | 10位 |
統計表での表記は「ゆう出量」です。全国計は毎分2,477,713Lで、大分県は全国の11.9%です。北海道は前年度から6,021L、秋田県は5,543L減りました。岩手県は源泉数でTOP20に入りませんが、湧出量では6位です。最も少ないのは高知県の毎分2,595Lです。
温泉の宿泊施設数 都道府県ランキング TOP10
温泉を使う宿泊施設の数では、静岡県が抜けています。2,397軒は2位長野県(998軒)の約2.4倍で、全国13,425軒の17.9%にあたります。
- 静岡県 2,397軒
- 前年度から+134軒
- 全国の17.9%
| 順位 | 都道府県 | 宿泊施設数 | 前年順位 |
|---|---|---|---|
| 1 | 静岡県 | 2,397軒 | 1位 |
| 2 | 長野県 | 998軒 | 2位 |
| 3 | 大分県 | 914軒 | 3位 |
| 4 | 北海道 | 740軒 | 4位 |
| 5 | 群馬県 | 631軒 | 5位 |
| 6 | 神奈川県 | 586軒 | 6位 |
| 7 | 新潟県 | 490軒 | 8位 |
| 8 | 福島県 | 474軒 | 7位 |
| 9 | 栃木県 | 414軒 | 9位 |
| 10 | 熊本県 | 392軒 | 10位 |
数えているのは温泉を使う宿泊施設で、ホテル・旅館の総数ではありません。新潟県は+33軒で8位から7位へ、福島県は-7軒で7位から8位へ入れ替わりました。群馬県は+53軒です。最も少ないのは沖縄県の19軒です。
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この統計の読み方
数字を比べる前に、何を数えた統計なのかを押さえておきます。
- 温泉は温泉法の定義によります。湧き出し口で25℃以上か、決められた成分を基準量以上含めば温泉になります。そのため、25℃未満の冷鉱泉も源泉に入ります。
- 源泉数は利用源泉と未利用源泉の合計です。全国27,899のうち利用源泉は16,868で、約60%(60.5%)です。
- 温泉地数は宿泊施設のある場所を数えています。日帰り施設しかない場所は入りません。
- 集計は都道府県ごとです。市町村別・温泉地別の源泉数は、この統計には載っていません。
- 前年からの増減は、掘削や廃止のほか、各都道府県の数え方の見直しでも起きます。
よくある質問
源泉の数が日本一多い都道府県は?
大分県です。令和6年度温泉利用状況(2025年3月末時点)で5,094源泉あり、全国27,899源泉の18.3%を占めます。2位は鹿児島県(2,735)、3位は北海道(2,249)です。
温泉の湧出量が日本一多い都道府県は?
大分県で、湧出量の合計は毎分293,610Lです。2位は北海道(189,888L/分)、3位は鹿児島県(167,150L/分)です。
温泉の宿泊施設が一番多い都道府県は?
静岡県で2,397軒です。2位は長野県(998軒)、3位は大分県(914軒)です。
日本全国に源泉はいくつある?
2025年3月末時点で27,899です。このうち利用されている源泉は16,868です。前年度の27,920から21減りました。
源泉が一番少ない都道府県は?
沖縄県で22源泉です。次に少ないのは奈良県(77)、徳島県(82)です。
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データの出典
最終更新:2026年10月25日







